分散投資でリスクを軽減

分散投資の必要性

分散投資とは、リスク管理の観点からいくつかの金融商品に資金を分散して投資することをいいます。老後の必要資金確保のため全てを同じ金融商品に投資した場合、失敗することも考えなければなりません。

つまり極端な例で言いますと、全ての資産をある会社の株式に投資したとします。そしてその会社が倒産した場合株式は紙切れ同然になります。結果投資した資金は著しく減少してしまいます。

余剰資金で一攫千金を狙ってギャンブルをしたなら別ですが、老後に必要な資金であればできる限り安全に運用したいものです。そのためにも分散投資という考え方は大事です。

さまざまな金融商品を組み合わせて資産を運用するのも分散投資ですが、複数の株式をいろんな業種の企業に投資するのも分散投資です。自信のある商品でハイリターンを狙うのもいいのでしょうが、もしもの場合も頭に入れておくべきでしょうね。

いろんなリスクがある

分散投資をする理由はリスクに対応するためです。そしてこのリスクは実はさまざまなものがあります。株式投資であれば企業の倒産などの信用リスクがわかりやすい例ですね。

価格変動リスクというのもあります。価格変動リスクとは、市場取引の動向により保有する資産に損失が発生するリスクのことを言います。例えば手持ちの債権が金利の上昇により債券価格が値下がりするような場合です。

信用リスクや価格リスクだけでなく、為替リスクというものもあります。円高や円安の影響により資産の目減りが生じるのです。外貨立て金融商品の場合は切実な問題ですね。

また将来のインフレリスクも考えなければなりません。インフレにより資産が目減りしてしまう可能性があるからです。そのためには日本円だけでなく外貨に投資をするというのは重要なことですね。